土曜日, 10月 30, 2010

9000人のスウェーデンの母親達へのアンケート


十一万八千人の登録会員を持つママたちのウェブサイト、Familieliv.se が、2010年6月10日から8月10日の2ヶ月間、スウェーデンの母親を対象に行ったアンケート調査の結果をそのレポート "Sverige Mamma 2010" にまとめている。

無差別に選んだ3万5千人にアンケートが送られ、回答のあった一万人から九千九十二人の母親の回答を摘出してまとめたもの。

ブログなどで話題になっているのが、家庭に入りたい母親が増えているという結果。80年代生まれの女性たちは一歩後退して専業主婦を将来の理想モデルとし、女性の全国組織Haroの会長はスウェーデンの平等政策は時代遅れであると主張している。

常に一歩先を進んできたスウェーデンの女性達が今求めているのは、子供たちのために時間を割ける安らぎの家庭生活という本音。

関連リンク
北欧各国の育児休業に対する考え方比較
育児休業中のパパたちのブログ

金曜日, 10月 22, 2010

ノルウェーの図書館による電子書籍貸出プロジェクト

ノルウェーのBuskerud County, DrammenにあるPapirbreddenは、古い工業地域が再開発され2007年に正式オープンした知識集約型のサイエンスパークである。その一角にあるDrammensbibliotekには、地域の公共図書館、大学図書館、ビジネススクール図書館など性格の異なる三つの図書館がひとつの建物に集められている。そこで、ノルウェーのナショナルプロジェクトとして図書館の電子書籍と読書用端末の貸出プロジェクト(@ebok_i_bib)が進められている。

ノルウェー放送NRKのネットTVが貸出プロジェクト開始の様子を映像で伝えている。

関連リンク
Drammensbibliotekサイト
Drammen Library Wikipedia
北欧の電子書籍関連リンク
スウェーデンの電子書籍を図書館で借りてみた
デンマークの図書館によるオーディオブック・ストリーミングサービス

月曜日, 10月 18, 2010

スウェーデンの文学賞アウグスト賞2010年候補作

2010年アウグスト賞(The August Prize)の候補作品が今日当地時間12時15分に発表される。文学賞、ノンフィクション賞、児童/青少年文学賞の三部門の受賞作の発表と授賞式は11月22日ストックホルムのコンサートホールで行なわれる。

関連リンク
スウェーデンの文学賞
Adlibrisオンラインブックストアー

火曜日, 10月 12, 2010

Sofi Oksanenのフィンランディア文学賞受賞作を読む

2008年フィンランディア文学賞、2010年Nordic Council文学賞を受賞したSofi Oksanenの"Puhdistus"を読んだ。(英訳タイトル"Purge" スウェーデン語タイトル"Utrensning" 日本語訳は出ていないが「粛清」の意味。)

ヨーロッパに住んでいると、かつて鉄のカーテンの向こう側で起こっていたことを個人の体験談として旅行先のガイドさんや知人、あるいはスウェーデンにたどり着いて今はこの国に住んでいる人々などから未だに聞くことがある。この作品はフィクションだが、第二次世界大戦、冷戦、チェルノブイリ事故、90年代のエストニアと異なる時代背景の中で、ある家族の人生の記憶をランダムに交錯させながら物語が語られてゆく。話を聞いて想像していた向こう側の世界がこの作品の中で具現化している。

愛情、貧困、政治、恐怖、人身売買、語られているテーマは暗くて重いが、高品質なミステリーとして読むことも出来る。畳み掛ける劇的な幕切れが印象的。日本語訳が出ることを期待している。

関連リンク
Sofi Oksanen Wikipedia

木曜日, 10月 07, 2010

ノーベル文学賞を占うキツネザル


2010年のノーベル文学賞を誰が受賞するか、スウェーデンの日刊紙DNがサッカーのタコ占いを真似て、ストックホルムのスカンセン動物園にいるキツネザルに予想させている。題して「本年度ノーベル文学賞受賞者をめぐるワイルド・ゲーム」。発表は今日7日、当地時間13:00予定。

関連リンク
ノーベル賞授賞式ライブ(2008)