日曜日, 11月 30, 2008

SoundCloud

TechCrunch日本語でも紹介されていたSoundCloudは、ベルリンを拠点にしているが開発にはスウェーデン人が関わっている。招待制から10月に一般公開された。ストックホルムで11月に行なわれたSIMEでSIME賞Best Technical Innovationを受賞している。


Web2Expo SoundCloud from Alexander Ljung on Vimeo

SoundCloud: The Tour from SoundCloud on Vimeo.

関連リンク
音に関わるビジネス
自作の音楽、ビデオ、ゲームなどを自分のブログやSNS/HP で売る

水曜日, 11月 26, 2008

スウェーデン発デジタル・ミュージックの楽しみ方色々

音楽や映画等のファイル共有問題の議論がブログ界、産業団体、メディア、政治レベルで続けられている間にも、デジタル音楽配信の様々な試みが行なわれている。いくつかその例を挙げてみた。

The Swedish Model
スウェーデンの7つのインディ・レーベル・ストリーミングサービス

Ubetoo
ミュージシャン達が広告から支払われる仕組み

PlayNow
SonyEricssonのサービス

HYBRIS
マイナー・レーベルのWeb販売

Spotify
音楽会社との契約で合法的なストリーミング・サービス

Yoursongs
携帯ミュージックチャンネル

Chilirec
ラジオ局からの録音サービス

Koblo
オープンソースのフリーソフトでRemixできるコミュ二ティー

月曜日, 11月 24, 2008

海外ブログのオタク文化


Diggのスウェーデン版ともいえるPushaで、若い人たちがブログでどんなことを話題にしているのか、検索ワードを色々入れて探ってみた。日本のマンガやアニメのブログが結構あるのは予想の範囲だったが、頻繁に投稿しているらしいThais Animebloggを見ていて、そのオタク振りに感激してしまった。もっとも私自身がオタク文化を語れるほど知っているわけではないのだが、感激したのはスウェーデン語で書かれているこのブロガーの自己紹介に、自分は両親や弟と一緒にフィンランドに16年住んでいる17歳のベトナム人で、マンガやアニメ、Jポップ、日本文化に興味があるとあったからだ。どのようないきさつでこの少年の現在があるか詳しくは分からないが、17歳といえば多感な青春真っ盛りの時期、自分のアイデンティティーを求める過程で、日本のポップカルチャーにアジアの強烈な香りを嗅ぎ取ったのかもしれない。改めて、日本のポップカルチャーが持つ影響力を感じさせられた。

関連ブログ スウェーデンのマンガ・コミュ二ティー

土曜日, 11月 22, 2008

スウェーデンの航空券検索サイトのライブ地図




航空券検索サイトはたくさんあるが、スウェーデンのResenätverketが運営している旅行関連情報サイトの中でflygresor.seの航空券検索ライブ地図やレーダー地図が面白いのでご紹介。 航空券検索は、スウェーデンの旅行代理店30社や航空会社600社の情報検索が出来るサイトで、検索された旅行先の航空券料金を地図上でライブで提示している。地図上の料金をクリックすれば、検索の詳細情報が得られるようになっている。レーダー地図の方は、スウェーデン近辺で現在飛行している飛行機の飛行情報を地図(Karta)で示している。

金曜日, 11月 21, 2008

飛行中のフィンランド航空機の中で女の子無事誕生

バンコックとヘルシンキ間を飛行中のフィンランド航空の中で、スウェーデン人女性が無事女の子を出産したというニュースをDN紙が伝えている。搭乗客の中にいた二人の看護婦さんの手助けで、カザフスタン(Kazakhstan)上空約1万1千メートルの空中で生まれたようだ。飛行機はほぼ満席の227名が乗っていたが、着陸時にはさらに一人増えていたと。

日曜日, 11月 16, 2008

だからアイスランドは沈下した

スウェーデンのDI紙が、「だからアイスランドは沈下した」というタイトルで、ここ10年ほどの間に行なわれた莫大な資金投資がもたらしたアイスランドの国家経済の破綻を、9月29日~10月9日の間の決定的な出来事を中心にドキュメンタリー風にレポートしている。記事の日本語訳は意味不明で、英語訳の方がましなので、そちらを参照してください。
記事の最後にエピローグとして、IMFの融資が決定した事や、アイスランドの伝統産業である漁業や観光産業に国民が活路を見出そうとしている現状が報告されている。

熊と遭遇したらどうするか

日本では毎年のように熊に襲われた人の話が報道されているが、スウェーデンでも最近熊の数が増えていることもあり(全国で約2500頭、別の情報源では2900頭という数字も出ている。)、この3日間に2人の人が被害に会っている。ただ被害頻度は多くなく、1977年から26件、その内死亡者が2人出ているという。本来どう猛な動物ではないと記事にある。いずれにしても熊に出会った時にどうすべきか、報道記事に載せられている対処法はメディアによって多少違っているのだが、まとめると下記のようである。

-音を立てるなどして自分の存在を熊に知らせる。
-熊の攻撃本能を刺激しないよう、過激な行動をとらない。
-叫び声を上げたりしないで、静かに歩いて後退し遠ざかる。
-決して走らない。
-熊の多い地域では猟犬はつないでおく。特に冬眠に入る時期は気をつける。
-襲われたら、うつ伏せに寝て頭を保護する。

関連記事
AftonbladetTV 記事1 記事2 記事3
SvD 

木曜日, 11月 13, 2008

スウェーデン発オンライン出版、販売サイト


Vulkanは、スウェーデンの無料オンライン出版及び販売が出来るサイトだ。立ち上げのニュースを耳にしてサイトを訪問してから、しばらく経ってまた今回訪問してみたら料理本、写真集、ブログ本など沢山のジャンルの本が販売されているので驚いた。自分の本を出版したい人が多いことが分かる。売上の多い本や最も最近出版された本がリストされている。ほとんどがスウェーデン語だが、別の言語でもPDFでアップロードすれば良いとQ&Aの説明にある。


数日前に、もうひとつ別のオンライン出版サイト、Kapitel1が立ち上げられた。こちらは、作家のJan GuillouとLiza Marklundらが所有している出版社Piratförlagetがスポンサーになっているサイトで、著者が自分の著作物をオンラインで公開し、読者がそれに評価やコメントをつけられる仕組みになっている。評判が良ければ出版社による出版の道が開けている。

火曜日, 11月 11, 2008

北欧のデザイン賞 (2)

アイスランドのファッション・デザイナーSTEiNUNNが2008年度のトーステン&ワニヤ・セーデルベリ賞(Torsten and Wanja Söderbergs pris)賞を受賞した。同賞については、2007年の受賞者Norway Saysの当ブログの紹介記事を参照してください。これまでの受賞者はこちら

GoogleReaderをスウェーデン語から日本語へ翻訳

Googleリーダーのスウェーデン語を日本語にしてみた。画像をクリックすれば拡大します。

月曜日, 11月 10, 2008

スウェーデンのAftonbladet紙にタグ

スウェーデンのAftonbladet紙にタグが付くとこうなるというビデオ。

このブログのタグも作ってみた。関連記事はこちら

日曜日, 11月 09, 2008

デンマークのオンライン百科事典


デンマークの出版社Gyldendalの百科事典が、2009年2月にDen Store Danskeとして無料オンライン化される。Wikipediaのように編集に参加もできるが、内容の信頼性を保つため、任意の管理者が監視するようになるようだ。来年2月までは、現行のオンライン辞書サイトがオープンされている。

関連サイト
Wapediaモバイル百科事典北欧サイト スウェーデン語ノルウェー語フィンランド語

火曜日, 11月 04, 2008

歴史は繰り返す?

11月4日付けのスウェーデンのDN紙に、「目覚めよ左翼、あなたがたが勝ったのだ!」という刺激的なタイトルで、Kay Glans氏(ヨーロッパの研究者のネットワーク、Glasshouse Forumで活動)の意見が掲載されている。フランシス・フクヤマ氏が1989年にその著書The End of History?で、民主的資本主義社会のライバルはもはやいなくなったと主張してから20年が経過した現在、中国やロシアが経済的な躍進をしている。その一方で、アメリカは反テロリズム戦争や経済危機で弱体化しており、経済的にも政治的にも転換期を迎えていると。 Robert Kagan著 The Return of History and the End of Dreams (2008)や、Richard H ThalerとCass R Sunstein著 Nudge, Improving Decisions About Health, Wealth and Happiness (2008)からの内容を取り上げながら興味深い解説をしている。

そういえば、日本の若い人達の間で今また「蟹工船」が読まれているという記事をどこかで読んだ。 ビル・ゲイツが社会的資本主義をMSを辞める前に語っていた。市場経済に頼りすぎても個人の幸せはないということなのだろう。