土曜日, 3月 31, 2007

オンラインでインテリア


スウェーデンのMatrixが、新しい住居を購買する前に室内のインテリアをデザインできるプログラム、Virtual Home Stagingの新バージョンを4月21日に公開すると、コンピューター・スウェーデン誌が報じている。同誌はまたスウェーデンでの住居探しは70%、ストックホルムでは95%がネットを利用して行なわれていると別の記事で報告している。イケアのウェブサイトでも、イケアの家具を配置して見られるプログラムが置かれている。

金曜日, 3月 30, 2007

オンラインでビデオミックス

起業家精神、手法を学ぶSSES (Stockholm School of Entrepreneurship) という学校がある。カロリンスカ研究所、スウェーデン王立工科大学 (KTH)、ストックホルム商科大学 (SSE)、スウェーデン国立美術工芸大学 (Konstfack) によって共同設立された学校だ。この学校の学生によって起業された会社JayCutが開発したオンラインのビデオミックス・システムが投資家達の注目を浴びている。自分が撮ったビデオをオンラインでミクシング出来、音楽と組み合わせることもできる。数週間後にベータ版を公開する予定とニュースリリースで発表している。 また楽しみが一つ増えた。

ここで学んだ学生が起業した企業には、他にもTradeDoubler, GodEl, Glocalnet, Pocketklubben, Redbet等がある。TradeDoublerはオンライン広告を配信している会社。Glocalnetはブロードパンド通信事業社だが、現在はTelenorの傘下にある。Pocketklubbenは、ペーパーバック本の会員制ブック・クラブ。またGodElについては、1996年にノルウェー、スウェーデン、フィンランドで電気供給市場が自由化され消費者が供給会社を選べるようになっているが、GodElは低価格な料金設定で契約を募っている会社。利益は株主でなくSOS Barnbyarなど慈善団体に提供されるという理念で起業された。Redbetは、オンラインポーカーやカジノのサイトを運営している。

木曜日, 3月 29, 2007

オープン・アクセス無線ネットワーク

Telekomidag.seが、スモ-ランドのカルスクローナ (Karlskrona) コミューンが、Stadsnätとしてスウェーデンでは初の公衆無線ネットワークを3月29日に開始すると報道している。Stadsnätは、このブログで2006年12月15日に紹介した通信事業者やサービスプロバイダーにかかわりなく、中立的な立場で地域の通信インフラを企業と共同で開発している組織ネットだ。記事に、SkypeにもTelenorにもNintendoにもSprintにも iPassにも接続できるようになるとある。

無線インターネット・サービスプロバイダーも、モバイル通信事業者も、無線機器メーカーもモバイルビデオ・サービス会社も、公衆無線LANローミングサービス事業者も、世界の空港やホテルやリゾートやレストラン等にあるホットスポット・ネットワークの通信事業者も、なんだか頭が混乱してきたが、要するにそれらの違いに関係なく、地域の一市民が国を超えて世界と直接無線でつながる可能性が広がるということなのではないだろうか。

水曜日, 3月 21, 2007

ヨーロッパのホットな技術系企業100

Red Herringという雑誌が1996年から技術系の有望企業100社をRed Herring Europe 100としてリストにしており、2007年のリストにスウェーデン企業が5社入っていると、IDG.seが報じている。またまた好奇心で調べてみた。

リストに入っているのは、Nanoradio, Rebtel, Joost, PacketFront, Polar Roseの5社である。Nanoradioは、ストックホルム郊外のIT企業集約拠点シスタ (Kista) にある会社で、2004年に設立後急成長し日本にも進出しているらしい。Rebtelは、2006年5月17日に、携帯IPサービスを始めたというニュースを「スウェーデンのニュースメディアから」で紹介したが、今回ウェブサイトを再訪してみたら世界37カ国にコミュ二ティーが広がっていてびっくりした。Joostは、例のスカイプの二人が関わるプロジェクトだ。PacketFrontについても、このブログで2006年12月15日に触れている。 Polar Roseは、ウェブ上の人物写真等にブラウザ用プラグイン(ベータ版を今年公開したばかり)でバラマークをつけ、その情報を得られる(のだと思う)というアイデアがユニーク。

最近メディアで、こんな元気な新興企業にリスクキャピタルが投資したとか、Googleが買収したとかいうニュースがよく出ている。Red Herring誌はアジアの100社もリストにしているようだが、日本からはどんな企業が入っているのだろうか。わくわくするようなニュースを期待している。

月曜日, 3月 19, 2007

Googleが買収したTrendalyzerとは?

Googleがスウェーデンの統計システムソフトTrendalyzerを買収したと、IT系のメディアが報じている。一体どんなものなのだろうとちょっと調べてみた。Trendalyzerは、カロリンスカ研究所のHans Rosling教授と息子さん夫婦によって開発された、グラフィックやアニメーションを使って統計を分かり易く表示するためのソフトということだ。世界の国々の国民の健康状態、経済発展状況、児童死亡率等を統計比較し、分かり易く提示している。

Rosling教授らは、このソフトを使った統計資料を通じて世界の実像を知らせる団体Gapminderを設立し、スウェーデン外務省の国際援助機関SIDA (Swedish International Development Agency) が、2001年からその活動のための経済支援を行なってきた。今回Googleが買収したソフトもこのGapmainderという団体が開発したもの。 コミュニティーによるオープンソースFlashの開発活動も行なっている。各国政府機関での女性登用数や、UNDPの人間開発リポート等がGapminderのホームページで見られる。Rosling教授は、これからはこの組織から離れ、Googleでプログラム開発に当るらしい。